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『かたちだけの愛』平野啓一郎

 新聞連載時に、単行本になったら読もうと思ってた作品。ふりがなが付いているのを見ていなかったらしく、3行目で作中最大の衝撃を受けることに。ずっとサガラだと思ってたよ!その後もついサガラって読んじゃうので、途中で諦めました。前に読んだ『無花果日誌』も、主人公の彼氏の名前(郁=かおる)が面倒で勝手に『いく』で読んでたんですが、よく考えたら、この名前をバカ正直に君付けする人ってかなり少数派そうですね。
 私は小さい頃『子』を省略されて呼ばれることが多かったけど、ほかの名前はどうなのでしょう。ごく限られた相手以外からきっちり『子』を付けて呼び捨てにされると妙に威圧感があるので、そういう個人的な印象を踏まえると『久美子』と『久美』の使い分けは効果的なんですが…、別にそういうことじゃなさそうですね。
 …ということを終始思いながら読んでいただけであって、別にそういった点に着目すべきような話ではありません。念のため。


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