8巻掲載36～40話＋番外編。雑誌掲載時に書いたものです。

36『ゴンドラ』　05年06月号　05/05/01

　灯里に変化が欲しいと、しつこく言い続けた甲斐があったような気もする（笑）。
　私もものに対する執着心は強い方なので、消しゴムを使い切る瞬間に妙に名残惜しくなったり、使えなくなったシャーペンを何本も保管し続けたりしてます。筆圧が高いせいもあって、数年くらい使い続けてると先が割れたりして使えなくなっちゃうんですよね。そういうのは、限界まで使ってもう使えないものだし、大きなものではないから手元にずっと残しておけるんですけど。
　デジタル化した未来世界では、かたちがなくなったものって多いと思うんですよ。もしかしたらあの舟は、それこそ灯里にとって初めての大切な道具だったんじゃないでしょうか。
　いつも笑顔のアリシアさんがこんな顔をしたのって、初めてですよね。AQUA2話以来ですよ、柔和じゃない表情。彼女も同じようにゴンドラとの別れを経験しているのでしょうか。それとも、（以下略）。
　「私が入社する前からあったし」って、あんたいつからARIAカンパニーにいるんだ（笑）。アリシアさんが入社した頃には、もうすでに年季が入ってたってことかな。
　

37『記憶喪失』　05年07月号　05/05/31

　前半、いくらネタが切れたからといって何て胡散臭い手を使ってくるんだろう、と思ってました（笑）。
　業者に特注でって、水先案内店はどこも社長は猫だし、わざわざ特注でなくても作ってくれるべきだと思うのですが違うのでしょうか。まあ、アリア社長は人間サイズそのままだろうし、ヒメ社長は帽子はかぶってなかったか。姫屋の帽子は間違いなくヘアピンが必要だろうし、猫にはかぶりづらいしなぁ（笑）。でも、胸のリボンは人間サイズより小さいものだろうし、業者側は最初から社長用プランを用意しておくべきだと思います。
　アテナさんは何も悪くないと思うなぁ。そのくらいのことで破損するようなものを作った、業者に非があると考えるべきでしょう。そうじゃなかったら、アテナさんはどんな怪力なんだっていう話になりますが。苦情出してもいいと思いますよ。
　バナナの皮でこけたのはマジだったのでしょうか、それとも偶然だったのでしょうか。まさかまぁくんもグルですか。あるいは、ずっこけた瞬間にこの企みを思い付きましたか。というか、アテナさん仕事は？灯里とアリスはいいとしても、トップが1日お散歩できるオレンジぷらねっとは大丈夫なんですか。
　たまたま休日だったか、まさかいくらドジっ子アテナさんとはいえ、本気で仕事をド忘れしてたりは……？
　

番外編『女心』　05年10月号　05/08/31

　本人に関することならともかく、他人のことを言い当てる占いって珍しくはないでしょうか（笑）。
　いるよね、前後の方がやたら暴れて、先生の前では硬直してしまう奴。うちの坊主もそう。終わったあとはそうでもありませんが（真っ先に安心できる場所に向かおうとする）、病院に連れてくまでが一苦労。でも、大方の飼主さんが言わはります、『獣医さんは女の人の方がいい』。うちの坊主も、その例に漏れることはありません。
　「まあ、火星猫だし」と思って勝手に納得していた、まぁくん三毛猫問題。何も考えられてないのかと思ってたけど、さすが猫に関すること、そんなてきとーな理由で片付けられはしませんでした（笑）。
　ちゅーか、まあ、そんなことは実は半ばどうでもいいんです（暴言）。一番重要なのは冒頭の灯里の着替えシーンですよ。連載開始から4年半、ここにきてようやく明かされた真実。永遠の謎かと思われた、水先案内人の制服（夏）の構造が今明らかにー！！しかもこんな大事なことを、あろうことか番外編でー！
　やっぱり下は肩紐ワンピースですよねっ。ねっ。
　

38『墓地の島』　05年08月号　05/07/01

　青い瞳の猫は、航海のお守り、ですからね。
　みんないい人ばかりのARIA世界で、初めてそうじゃない人が出てきたような気がします。別に悪い人とは言わないけど、寂しい人というか。動物は第六感が敏感だというし、こういう存在の方も動物を怖がるんでしょう。
　って、どうしよう、ほとんどの水先案内人が、いちいち猫連れて練習なんてしてないと思うんですけど。若い女の子が、ひとりで暗くなってからうろうろするんじゃありません、ってことですか。真夏にそんなに暗くなるまでって、練習し過ぎですよ君ら…（笑）。それとも、ネオ・ヴェネツィアではそんなに日没は遅くないのでしょうか。そして、そんなに遅くまで会社で待ってるアリシアさん。本当にこの人はどこに住んでるんだ。
　この手の噂は、出所不明なのが重要。これだけ時間経ってると、本当に地球にこの話が存在しなかったかどうかもわからないだろうし、なかった説すら噂という可能性も。
　墓地といえば、気になるのは墓碑の名前。ひと通り見てみたけど、別にネタが仕込んであるわけではないようです。その場の雰囲気にもよりますが、日本式墓地だと結構名前で遊んでたりするんですけど。
　…そういえば、猫妖精のサイズって『牡牛ほど』じゃなかったっけ？巨大化してる！？きっとそのうち大トトロサイズに。
　

39『秘密の場所』　05年09月号　05/07/31

　お久しぶりです、暁さん。ええと、いつからお会いしてませんでしたっけ？（笑）相変わらずの小学校低学年的なその行動、いいですね。でも大声で歌っての登場はどうかと思います。もういい年ですし。
　きっと灯里のことだから、このお顔とも仲良くなっちゃってるんだろうなぁ、とは思いましたが、一体何なんでしょう、不自然に作られたこのお顔。ほかの像と違って妙に唐突ですよね。きっと何か意味が…！と思ったら、それは解説されずに終わってしまいました。ヴェネツィアにも、こんな唐突に作られたお顔があるんだろうか。
　藍華とアル君にしてもそうですが、灯里と暁さんの、この距離感がたまらなく好きです。灯里は暁さんを『お友達』、暁さんは灯里を『アリシアさんの後輩』だと思ってる、小学生レベルな関係。いや、灯里の方は本気でどうとも思ってなさそうなんですが（笑）。藍華はアル君に対して何かもやもやしてて、アル君は藍華の気持ちに気付きつつ、妹みたいに思って見てるような、そんな気がします。
　で、あっさりばれてる秘密の場所。灯里が気付いてないだけで、実はみんな知ってるんじゃなかろうか…。
　

40『送り火』　05年11月号　05/10/01

　灯里＆暁さん、藍華＆アル君ときて、アリス＆ウッディーさんは…、なさそうだなぁ、と思ってましたが、そうでもなかったようで。何だかんだで人見知りのアリスが拒否反応を示していないというのは、結構重要な事実でしょう。今までARIAキャラの中ではアル君がお兄ちゃんキャラだと思ってましたが、ウッディーさんも負けてませんね？（笑）あれですよ、アル君は『近所のお兄ちゃん』型なんですが、ウッディーさんは『自分のお兄ちゃん』型なんですよ。…どうでもいいですね。どうでもいいついでに、浪漫倶楽部では綾小路部長が最もお気に入りです。
　この手のゲームで景品を獲得するあたりも、お兄ちゃんキャラとして重要だと思いませんか。あ、それは単にうちの兄ちゃんの話ですか。やっぱりどうでもいいですね、ええ。
　さて、話としてはムッくんの名前発覚とアリスとウッディーさんがメインですが、彼らにとってのメインイベント・お焚き上げ。え、建物の近くでそんなに高く積んじゃっていいんですか？倒れたら危険ですよ。もうちょっと広いところでやりましょうよ。
　外野では、酔った晃さんが何かやばいことになっています。見えちゃうって…（笑）。