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9巻収録41~45話+番外編。雑誌掲載時に書いたものです。

41『パリーナ』 05年12月号 05/10/30

 謎の棒の正体判明。そうか、舟を繋ぐのか。何となくお菓子の名前みたいですね、パリーナ。
 海とは縁遠く、まったく想像が付かないんですが、海水に浸かってる木材の耐用年数ってどんなもんなんでしょう。アクア・アルタのたびに浸水するのをわかってても建物の床は低いままにしてるのに、その一方で舟の速度制限が建物を傷めないためだったりする。結構平気なのかと思いきや、ものすごく脆そうにも思える。つまり何が言いたいかといえば、『初代パリーナが何年建っていたか=ARIAカンパニーの創立が何年前か』。アリシアさんの話し振りも、何かものすごく前の話にも聞こえるし、実は結構最近のことのようにも聞こえるし。
 アリシアさん世代がすでに水の3大妖精とされていることからしても、一般的に、水先案内人が現役でいられる期間というのはそんなに長くはないんでしょう。一人前になるということは、もう水先案内人としていられる時間の半分を過ぎてしまったということなのかもしれない。
 ……って、え、「一人前になった灯里ちゃんが、ここで私の見知らぬ後輩と過ごす日が来る」ですと?あんた経営からもすっぱり身を引く予定ですか。灯里に経営任せて大丈夫ですか。水先案内人としても多忙ながら、会社の運営に関してもさらりとやってのけることができるのは、アリシアさんだからですよ?それとも、アリア社長が本当に社長業をやっているんだろうか…。いや、でもいつも日中は灯里と一緒だしなぁ。
 

42『自分ルール』 06年01月号 05/12/01

 いつぞやの次回予告が、今ついに現実のものに!
(1話完結形式であるARIAにおいて、ブレイドの次号予告ページで次回の内容に言及されることは基本的にないのですが、以前一度だけ『アリスの自分ルールが云々』という次回予告があったのです。しかし何か変更になったらしく、実際にその次に来たのはたしか『街の宝物』)
 さて、というわけでやっと判明したアリスの自分ルール(って、てっきり22話の時の左手おしおきキャンペーンのことだと思ってたんですが)。お子様です。中学生というか、もはや小学校低学年レベルです。いや、まあ、未だに私も時々挑戦してみたりするし、アリスと同じく一度決めた細かいことに固執する性格ではありますが、1人でやっててもそこまで真剣にはなれません。実はアリシアさんや灯里に負けないくらい、何でも楽しむ名人なんじゃないかと思いきや、対象が限定的なのでお子ちゃまの天才ですか…(笑)。『影以外はマグマ』という設定がポイントですね。何故影以外に足を置いてはいけないのか、そのへんの設定が気分の盛り上がりには不可欠なんですよ。はっ、そうか、だから私は真剣になれないんでしょうか?今度やってみよう。
 アテナさんの影から壁の影まで、かなり距離があるようなのに無事跳んでしまったアリス。どうやらかなりの跳躍力を持つようです(笑)。
 

43『幼なじみ』 06年02月号 05/12/29

 真斗姉ちゃん…?(笑)晃さんの言う『灯里ちゃん』がどうしてだか妙に好きなのですが、その一方で『おまえ』呼ばわり。幼い頃の口の悪さが残ってますね?
 天野作品の中で、子供話が特に好きです。バカっぽくてくだらないんだけど、本人たちはいたって大真面目、全力投球で遊ぶ姿。前回の自分ルールもそうですが、やっぱり10歳手前のお子様が5、6人群れてるのが一番いい。浪漫の津乃ちゃんの話とかね。
 それにしても浮き島、相変わらず高所恐怖症お断りな作りをしてますね。落ちて大怪我負ったり死んだりしないんだろうか。実は、見えない何かで守られていたりするのだろうか。
 一体どこで暁さん・ウッディーさんとアル君が繋がっていたか、という謎は、『アル君も浮き島出身』で決着。って、いいのかそれで。地重管理人は世襲制だと思ってました。そうじゃなけりゃ、そうそうアル君レベルの小柄な人間なんていませんよ。アパじいさんの小柄っぷりなんて奇跡ですよ。成長期に入る前に何らかの手を打てば、遺伝的要素を無視しても身長の伸びは止められるでしょうが…、そもそも地重管理人が小柄である必要ってあるんだろうか?地下育ちであんまり身長が伸びないという要素とか、小柄である必要がないのなら、『地重管理人が小柄』という設定は破綻すると思うのですが。確かに妖精としてのノームは小人さんらしいけど。
 ……いや、恒例の『深く考えちゃいけない』だ、うん。
 ところで、灯里は何をごくごく自然に「あーん」なんて、問題行動を?(笑)暁さんは反応が正直ですが、多分灯里の方はアリア社長に「あーん」くらいと同じノリでやってます。
 

44『プリマ・ドンナ』 06年03月号 06/01/31

 何か、つい製作側の事情を勘ぐっちゃう話だなぁ(汗)。
 今回はいろいろ設定が出てきましたね。
 勉強会。実技ばっかりやってるので、机の上で学ぶことはないのか?と思い続けて幾星霜。やっと疑問が解けてすっきりです。一人前昇格試験って、実技は問われなくて筆記だけだったりするんじゃ?とも考えたのですが、地味なのでなさそう。
 アリシアさんが15歳で一人前に、ということは、藍華がアリシアさんと初めて会った『4年くらい前』は、昇格直前くらいだったことに(サザエさん時空なので、灯里の半人前昇格以降の時間経過は無視)。義務教育中は半人前に昇格できない疑惑なんかも持っているのですが、このことから、アリシアさんに関してはそうでもないということがうかがえます。いや、そんなもんは前から確定してましたけど。アリスがいつまでも両手袋なのは、オレンジぷらねっとの方針かしら。
 グランマの最年長引退記録は、『30年以上業界トップでい続けた』人ですからね。仮に20歳で一人前に昇格したとしても、そこから更にトップの地位を得て、それから30年。体力面でも、常人には厳しいものがあります。下はいっぱいいるんだから、体力があったとしても、普通はある程度で引退しちゃうものなのでしょう。
 いつぞやの『スノーホワイト』は通り名でしたか。恥ずかしい通り名禁止!でも、内容は否定しない藍華(笑)。一番気になるのはアテナさんの通り名。セイレーンて。舟沈んじゃうんじゃないのか。
 晃さんの書類整理。水先案内人も事務はするようです。寮にいることからして、晃さんは休日でも仕事をしているか、姫屋には事務室というものがないのか。サボるのが楽そうな会社です。
 何となーく、ちょっとずつ話が動こうとしてるような気もしなくもない今日この頃。単なるネタ切れによる、話の内容の変化なだけでしょうか。アニメ2期に合わせてこっちも何か動かないかな、と、ちょっと期待しています。
 

45『お月見』 06年05月号 06/03/31

 天野作品における法則として、『恋愛関係が発展しない』というものがあります。Stencil短編を除けば、付かず離れずの距離感をずっと保っていたり、実らなかったりすることばかり。そして『発展しない』ということは、ある種の安心感をも与えてくれます。だから、藍華とアル君も、このままずっとこの距離感が大きく変わることはない。そう思って、今まで安心して読んでいたのです。が。がっ!安心してたから、このまったくの不意打ち、一体どこまでコトが進んじゃうのかと妙にドキドキしてしまったではないですか。
 とりあえず、具体的にはどう動いたのか、挙げてみることにしましょう。
・藍華がアル君をお姫様抱っこ。
・藍華がアル君の頭をなでなで。
・藍華がアル君にしがみつく。
・接近。
・とても意味深なアル君の月と火星の距離の話。「なぜ泣くんです?」も、ちょっと気になる。
・アル君も藍華の頭をなでなで。
・藍華が「近付くことが怖い」と明言。
・どさくさに紛れて手を繋ぐ。この時のアル君の表情が見えないのが重要。
 これは本当に天野作品だろうか…!(笑)
 あのタイミングで助けがくるのはお約束だけど、来なかったら2人は、っていうかアル君はどうしていたでしょう。藍華の気持ちに気付いてないわけはなかろうし、それに応じるようなこと言っちゃってるし、何より男は近付くのが怖いなんて思いませんよ(勝手に断定)。逃げて。藍華逃げて!(笑)
 そういえば、最初「久しぶりに季節イベントネタだ」と思ったっけ。まあ、読み進めてみればかなり違うんですが。今まで気になっていた月の話をやっとしてくれたので、満足満足。
 しつこいアリスの意図は、何だろう。単純に中で何が起こったのかが気になるのでしょうか。まぁくんの行動も、何かわかっててやってるような気がしてなりません。
 えっと…、ところで主人公誰だっけ?
 

番外編『アクアマリン』 06年06月号 06/04/29

 すでにこれだけの人数がいて新キャラが出るわけがない、前髪があの人に似てる、14年間エース、そしてこれは番外編、という点から、3ページ目くらいで一旦読むのをやめてちょっと考えました。そこで彼女はグランマなのではないか?と思ったのですが、やっぱりそう、ですよね。
 最初のカレンダーは見逃しておりましたが、2281年ということは20年前。その時点で14年間エース。アリシアさんの15歳で一人前昇格が異例とのことなので、少なくともこの秋乃さんは30代前半と仮定。そこから20年が経過しているわけだから…、おや、もしかしてグランマと呼ぶにはまだお若いのでは?『トップに君臨していた』期間と、水先案内人をやっていた期間がイコールではないので微妙なところですが、アリシアさんが一人前になった時点で引退したという線が濃厚でしょうか。
 大所帯の頂点に長いあいだ立ち続けて、その経験が元になってARIAカンパニーの小規模経営主義が生まれた様子ですけど、もしかしたらのんびりまったりな雰囲気って、火星やネオ・ヴェネツィアにあるというより、ARIAカンパニーに特別色濃くあるものなのかもしれないですね。
 って、アリア社長の年齢は一体…、と考え始めたところで、初めて火星の1年は24ヶ月だということに思い至りました。ああ、もう、大した計算じゃないけど計算し直したくないや(笑)。とりあえず70代ですかね、グランマ。今まで気付かなかったけど、『30年間トップ』って、まさか火星暦で30年だったりするんだろうか…。いや、地球暦30年ですよねぇ。
※単行本収録時に、何故かタイトルが変更に。ブレイド掲載時は『アクアマリンの瞳』。


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