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10巻収録46~50話+番外編。雑誌掲載時に書いたものです。

46『誕生日』 06年08月号 06/07/01

 これまで様々な議論がなされてきた年齢カウントの謎が、ついに公式に解き明かされました。って、一番普通な感じですが。
 水先案内人のプロフィール…、え、プロフィール?客が混乱しないように?つまり水先案内人は、世間に対してそういった個人情報を公開してるわけですね?スリーサイズまではいかないにしても、所属店舗以外にも、誕生日・身長・セールスポイントくらいは観光ガイドに載せちゃったりなんかしているということですね?何か急に、私の中で水先案内人の格調が若干落ちましたよ?(笑)何だろう、ほら、あくまで観光案内なわけですよ。アイドル的ではあっても、アイドルでは決してないと思うんですよ。そんな情報開示で媚びたようなことするよりも、生活感の薄い、ミステリアスな妖精さんでいて欲しかったなぁ。
 ずいぶんお忙しい様子のアリシアさん。多分貴重な休日は灯里の練習に付き合ってつぶれてると思います…。っていうか、今まで結構2人+1匹でいろんなところ遊び歩いてたじゃないですか。超貴重な休みなのに!すべての空き時間を灯里にあててる感じです。そんなに灯里が可愛いか。あるいは実は寂しがりやさんなのか。自宅には、本当にただ寝に帰るだけなんでしょうね。
 ARIAカンパニーに来てた客は、涼子と法野のような気がするんですが…、どうだろう。ちょっと微妙。
 

47『エピファニア』 06年09月号 06/07/30

 3人でそのプレゼントの交換方法はいかがなものでしょう。自分のが戻って来ちゃう率高し。いや、それはどんな方法でも同じか…。この人数なんだからそれぞれ2人分用意してもよさそうなもんですが、そこはゲーム性重視?
 アリスはお子様というか、俗に言う中二病というやつの一種でしょうか。まあ、こういう人たちに囲まれてたら、予後はきっといいことでしょう。
 勝手に吊るされた靴下にどこかうんざりしながらも、真っ黒な炭(のお菓子)を取り出す用意周到っぷり。お子様です。というか、そんなもん売ってるんですね。まさか自作ではないでしょうけど。チョコレートかな、クッキーかな、と思って調べてみると、『カルボーネ』(炭の意)という砂糖菓子だそうな。イタリアではこれをもらう子は結構多いらしく、でもおいしいのでそれはそれで問題ないらしい。
 存在しない事実に固執して現実を楽しめないあたり、逆に夢を忘れていない証拠だと思います。空想を空想と割り切れるからこそ、灯里たちみたいに自分たちの手で夢を作って、魔法をかけて楽しめるわけで。
 しかし『なかなか壊れない』とはいっても、ものすごい耐久性ですね、このシャボン玉(笑)。中に蝋燭仕込んでも割れないし。それどころか浮いてるし。現代にもたしか壊れにくいシャボン玉はあったと思うけど、さすが300年後、かなりパワーアップしている模様。
 

48『トラゲット』 06年10月号 06/08/31

 と、虎ゲット?(違)一度そう思っちゃったら、森の奥深くでトラを捕獲しようとする水先案内人が脳裏に浮かんでは消え浮かんでは消えして仕方ない。そんなことを「やってみる?」って、アリシアさん……(だから違う)。
 そんなことより。こんなのがあるなら早く言ってよアリシアさん、と思うんですが、ARIAカンパニーですからねぇ(?)。大きい水先案内店だと「トラゲットでもして勉強して来ーい!」とか何とかって修行に出されそうですが、ARIAカンパニーはそこ所属ってだけで箔が付いてるので、あんまり揉まれなくてもそこそこいい地位にいられるような気がします。実力が伴なわないと妬まれること必至ですが。
 気になる一人前への昇格試験。『ヴォガ・ロンガが昇格試験かも』なんて噂がある以上、半人前への試験同様、一人前への試験も内容は秘密なんだと思うんですが、今回の話を読むと、そうでもないような感じがしてきます。何だろう…。受ける受けないを本人が選択できているということは、抜き打ちではないってことですよね。抜き打ちではないけど、内容は秘密?
 今回一番の衝撃は『水先案内人は半人前でも続けられる』。ええ、そんなんありですか。というか、トラゲットはどうしても半人前水先案内人の仕事でなくちゃダメなんですか。別にトラゲット専門の漕ぎ手がいてもいいと思うんですけど。
 

49『春夏秋冬』 06年11月号 06/10/01

 幼稚園で習った『カレンダーマーチ』を思い出します。『2月庭には福寿草』しか覚えてませんが。『にわには』の響きが妙にお気に入りでしてねぇ。
 「灯里ちゃんこそ本当のスノーホワイトなのかも」。意味深ですねぇ。しかし、いかにも意味深そうな台詞に全然深い意味なんかないのがARIA。アリシアさん引退への布石と思わせておいて、文字通り以上の意味なんてきっとないに違いありません。
 しかし、人の言うことには何でも突っかかりたい私としては、灯里の白とスノーホワイトはまったく別のもののような気がするのですがいかがでしょう。灯里の白は、言わば『何もない状態』。白というよりも透明で、空っぽなので何でも入るし何色にも染まれるし、またいつでも白い空っぽに戻ることができる。対するスノーホワイトは、『雪の白』。何もないわけではなくて、雪という固有の色なんですよ。何かに染まることはあるかもしれませんが、すぐに溶けてなくなってしまう。白い色に戻ることもない。まあ、蒸発して雲になってまた雪になって、という考え方をすれば、灯里の白とスノーホワイトもイコールにならなくもないですが。
 というわけで、灯里の通り名は『素敵な四次元ポケット』でどうだ(?)。
 

50『課外授業』 07年1月号 06/12/01

 アリア社長、今回はまたでっかいおしゃれさんで…。ええと、何ですかそれは。ただでさえ頭でっかちなのに、そんなの乗っけてたら転びますよ。
 怒るということが人間として普通の感情なら、それがない=完全な人間、ではなくて、むしろ怒らないことの方が不完全なんだと思いますが。ちなみに怒ると叱るは微妙に意味が違うので。怒ることは簡単ですが、叱ることは結構難しいんじゃないでしょうか。
 どうしてアリシアさんが灯里を叱らないかは、アリシアさんがどうこうというのもあるにしても、何よりも相手が灯里だからでしょう。けなされて伸びるのと褒められて伸びるのといるし、そもそも烈火の如く叱る必要があるほどのことはしないというのもあるだろうし。まあ、灯里ならどちらでも伸びるんでしょうけどねぇ。理不尽な叱られ方をしない限り、アリシアさん的指導でも、晃さん的指導でもちゃんと学んでいけると思う。
 子供のしつけに関してもよく聞きますね。わざとやったんじゃないのなら、ものを壊しても怒らない。今度から気を付けることを教えればいい。不注意で飲み物をこぼしたりした時は本人にも拭かせる、とかって。
 けど、アリシアさんは笑顔で「あらあら」「うふふ」だけで充分怖いので。きっと怒る方が効果減。
 

番外編『星占い』 07年2月号 06/12/29

 アリア社長、それは明らかに紳士がする格好とは違うのではないでしょうか。
 男の人って長い髪の毛見ると遊び始めますよね。……いや違う、男の人っていうか、うちの兄ちゃんだ。しかし実行しないだけで引っ張りたいとかいじりたいとか潜在的に思ってる人はきっと多いはず。それは何故か?きっと、自分にはないものだから。というわけで、長髪の暁さんが灯里のもみあげ(だけ)に固執するのは、相当な衝動が内に秘められているわけですよ。今まで無自覚だったんですが、今回とうとう真実の一端に触れてしまったようですね…。でもやっぱり、暁さんが1人でぐるんぐるん空回ってるだけで、アリシアさんからも灯里からも『素敵なお友達』としか思われてないと思うんです。だって天野作品だから…(意味不明)。
 まあ、『今日の運勢』は別に積極的にチェックしようとは思わないんですが、やってるとつい見ちゃいますよねぇ。私は『今日』とか『明日』より、もっと長期的な占いの方が好きです。どちらにしてもすぐに内容は忘れちゃうけど、長期的な方が当たり外れの結果が出るのが遠くて楽しいじゃないですか。何かあった時、「そういえば」って思い出すのも、『今朝見た占い』よりも『数ヶ月前に見た占い』の方が何か楽しくないですか。ないですかそうですか。それにしてもあのディスプレイ、どうなってるんでしょう。あんなに近付いたら余計に見にくいというか、むしろ全然見えないと思うんですけど。
 ラスト、天野作品で初めて吹き出しました。そしてきっと待ちぼうけなウッディーさん。


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