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 普通に楽しんだつもりだったのですが、書いてみたら苦言ばっかり並べてました。えへ。

 前作は何度も立ち上がる清里がもはやギャグなんじゃないかと思ったものですが、今回は志々雄を殺しすぎです。あれで死んでないはさすがに無理ありすぎでしょうよ。ビジュアル面で漫画的表現を抑え、リアリティを出すことに留意したとかどこかで読んだけど、そのわりにこういうところでぶち壊してるんですよね。適当に刺して身動きだけ取れなくなったあたりで手早く火を点ける、くらいでよかったんじゃ…。そりゃ確かに徹底的にとどめを刺した、って原作でも言ってたけどさぁ。
 リアリティといえば、政府は剣心を過信しすぎですよね。恐ろしく今更だけど。やはり実写でやられると、おかしいだろそれ、っていうのは二次元よりも際立ってしまうものです。そういうとここそ、適当にいじってもうちょっとそれっぽくして欲しいのだけど。

 前回いろんな人が出すぎて、そういえばいなかったとあとから気付いたくらいだった蒼紫がようやく登場。っていうか、よく蒼紫抜きで観柳編やったな。すごい発想かもしれない。
 何だかよくわからないまま登場して、いきなり左之助につっかかる様はただのチンピラだと思います。いいのかそれで。もういっそ蒼紫を出すことは諦めた方がよかったんじゃないの?と結構本気で思っています。そうじゃないにしても、もっといくらでも扱い方があるだろう。

 宗次郎は配役があまりに安直すぎる(褒め言葉)ことがハードルを上げてしまったのか、何か違うというか、足りない気がします。これじゃ普通の人だ。別に大してニコニコしている印象もありませんでした。もっと楽しそうにしてて欲しかったなー。楽しいというよりは、単に自信があるという雰囲気の笑みに見えて、このままだと笑顔が消えた時との対比が物足りないかもしれない。でもまだそれまでには時間があるはずなので、とりあえず続きに期待しておきます。
 志々雄の影武者が大群でやって来る意味がまったくわからなかったのですが、これは思いつめた剣心の幻覚なんだ、きっとそうだ、と思うことにしていたら、左之助が言及してしまったことで現実にそうなのだと判明してしまいました。…本当に何だったんだろうアレ。経費が余計にかかっただけじゃないのか。もしかしてまさかの笑うとこ……?

 関西育ちとしては気になってしまう関西弁。操が標準語であることに、おかしいといえばおかしいとは長年思っていたので、関西弁寄りなのは順当でよいことです。よいことですが、あまり京都弁ではなさそうです。というか関西弁にすらなりきっておらず、訛り具合がシーンによってまちまちで、その他の京都の人たちも統一性が見られない。謎すぎる。方言指導とかいなかったんでしょうか。専任じゃなくても、役者にもスタッフにも関西人はいるでしょうに。最も京都人っぽかったのは青空かな。張もわりと自然でしたけど、役者さんは東京の人のようです。

 事前情報で明らかな師匠感の出ていた福山雅治の正体は、とりあえずおあずけなわけですが。でもこの展開で本当に師匠だったら、当初の予定以上にけなさざるをえない(話題性重視のキャスティングは好かないので、けなすのは大前提)。大荒れの海に飛び込んで、辿り着いた先は師匠のもとでした、って偶然にもほどがある。でもあの感じだと、まったく初対面ってわけでもなさそうなんですよね。見てたのは顔の右側なので、この傷はあの!ともならないし。誰にしたって顔見知りっぽいので(そうじゃなかったら、漂着した綺麗な顔の男をお持ち帰りするただの危ない人)、どうけなすか考えとくわ…。
 ちなみに、わずかな希望で赤空かも?とも思ってました。

 最終的にまとめると…、そうですね。作中最も剣心が猛ダッシュした動機が、薫を追っかけるためだっていうのはいいですね。ごちそうさまです。あれだけで、ほかのあれこれを帳消しにする破壊力があります。志々雄は剣心の薫への執着ぶりを小馬鹿にしておりましたが、四六時中由美をはべらせてるあんたには言われたくないです。
 前作もそうだったけど、原作の全編からあれこれエピソードを拾ってきては一度にぶち込んであるので、この流れだと縁のやることは取られてしまう展開ですか。もしくは十本刀に紛れて縁が出てきたりは…、まあそれはないか。


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