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 レンタル無料クーポンが余っていて、祥子役の人を最近よく見かけるな、と思い出して出来心で借りたDVD。正直、観る前にちょっとためらいました。こういうのは半ばギャグとして観るものだと思ってるし、別に特に登場人物に幻想など抱いたりはしていないのですが…、何だろうこの気持ち。しかしタダとはいえ、せっかく借りたので再生ボタンはきっちり押しますとも。

 画面は終始低彩度で、BGMらしいBGMもないくらいの静けさ。ゆったりとした祐巳のモノローグはいいけれど、このペースで1冊分収まるの?と、しばらくは心配していました。しかし考えてみれば観る側に予備知識がないという想定はきっとされていないので、細かい設定の説明なんぞはばしばしすっ飛ばしていいわけです。結果、詰め込んだ感もなくすっきりとまとまってはいますが、すっきりしすぎて盛り上がりに欠けているような気も。
 すっきりといえば、ほぼ女子高生オンリーだというのにみんな一様にテンションが低い。祥子はあのくらいでいいとしても、ほかの子らはもっときゃぴきゃぴしていいんじゃないかと思います。せっかく画面が地味なんだから。そこは若いおなごの華やかさを際立たせる好機でしょうが。何でモブすら徹底してローテンションなんだ。箸が転がって爆笑できる子はいないのか!
 抑揚のなさは演技も同じです。名演技など最初から求めていないため、棒っぷりには逆に安心します。ただしその中に棒じゃないのが1人いると悪目立ちするのです。江利子とか江利子とか江利子とか。あ、影がいまいち薄いので忘れそうになりそうな柏木も、あのキャラなんだからもっとわざとらしく芝居がかってて正解ですよね。もっと弾けろ!

 つい比べてしまうのは、実写セーラームーンです。あれも最初は演技がとても残念でした…。うさぎ役は結構経験があったようなのでちゃんとしていたのですが、ほかの面々がそりゃあもう残念だった記憶があります。ただし、その代わり顔はよかったのですよ。演技などまるで考慮せず、顔だけで選んだと言わんばかりのキャスティングだったのですよ。だからあれはアリだったと私は思っています。4クールのテレビ放送作品だったから、各人に差はあれど、徐々に演技がまともになっていくのを観る楽しみもありましたしね。顕著だったのはレイ(北川景子)。終盤の成長っぷりときたら、初登場時のもどかしさが懐かしいほどでした。
 じゃあマリみては?……ううむ。単発作品だから、慣れてくるというほどの時間が経つわけじゃないし、顔がいいから許す、ぱっと見のイメージがぴったりだから問題ない、とまでは言いづらいものがある。うーん、まあでも、祐巳が可愛いからいいか。

 …と、EDを観るまでは思っていました。EDで使われていた、オフショットらしき写真が良すぎる。本編とは違い、キラキラした鮮やかな光、飾らない表情。蔦子さんが撮ったという体でしょうが、まさにそんな感じ。本編よりこっちの方が数倍いいです。これがなければ本編の欠点も『こんなもんだよね』で納得できたのに、これがあるばっかりに釈然としないものが残る。いや、本編があれだからEDの良さが際立つの?どっちだ?両方か?


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