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2011/02/27( 感想
宮木あや子作品

 宮木あや子作品をひと通り読んでみました。始まりは『マリみてが病んだ感じのが読みたい』という欲求から、『太陽の庭』『雨の塔』を読んだこと。ひと通り読む気になったのだから、面白いと思ったに違いないはずなのですが、数冊読んだあたりで感情移入できる登場人物が1人もいないことに気付きました。終始脳裏を渦巻く、あんたこの男のどこがいいの…?という疑問。そのうち、手の届く範囲に女がいても押し倒さない男がいると、それだけでいい人に思えてきます。そして濡れ場でいちいちドン引き。そのへんの描写がこの作者の持ち味なのでしょうけど、そこで引いといて、よくひと通り読む気になったものです。…つーか、あれはエロいの?直接的すぎてよくわかんない。
 そんなこんなで、いちばん面白かったのは『セレモニー黒真珠』。でも何だかんだで『白蝶花』もよかった。今は『野良女』を読むかどうかちょっと悩んでいる。

『ラスト・ナチ』スタン・ポッティンガー
 序盤で「ガウルンだ!」と思ってしまったがために、大部分をガウルンと宗介がアハハウフフ(違)しているようにしか読めなくなってしまい、「今回のガウルン、何かぬるいな…」などと超お門違いの感想を抱いた末、どこかすっきりしないラストで不完全燃焼するという、ガウルンのせいでよくわからなくなった1冊。いや、自分のせいか。

『さよならピアノソナタ』杉井光
 読んでる途中でふと本を投げ出し、ピアノを弾きに走りたくなる作品(でも耳が嫌がってしょんぼり読書再開)。何だかんだで、いちばんすごい人なのは直巳な気がします。普段冷静な人が取り乱す様と、ちゃらんぽらんな奴が真面目に軽口を叩きまくる様(?)が大好きなので、いちばんのお気に入りは先輩の短編。アニメ化したら面白そうなんだけど、権利関係とかいろいろ面倒そう。

 この頃集中力が微妙なので、お気楽に読めそうなのがいいなと思って、『僕は友達が少ない』1、2巻を借りてみました。私も友達の少なさには自信があります。携帯電話のアドレス帳を例するなら、登録された8件中5件が家族・自宅・バイト先であり、残りの3件のうち『友達である』と断言できるのは1件のみ、しかも2年ほど行方不明で音信不通です。残りの1件は、対外的には友達に違いないけど、私自身は『妻』と表現する方がしっくりくる、もしかしてこれが俗に言う友達以上恋人未満?(でも妻。そして同性)。あとの1件は、平たく表現する語もなくはないのですが、何なんでしょう…。妻と対比するなら、浮気相手か?

 で、本。手当たり次第借りてきた中では、久々の当たり。バカでよろしい。アマゾンのレビューに『説明口調が少なく、終始簡潔な文』と書いてあったのですが、言われてみれば確かにそうだ。この人のほかの作品もそうなのかな、と思って蔵書検索してみたら、とても微妙な品揃えでした。続刊が置いてないならともかく、4巻からしかないって何なんだ…。まあいいや、完結してて全巻揃ってて、とりあえず1巻が貸出中じゃないのを読んでみる。貸出中といえば、化物語と刀語の貸出中率と予約件数が雲泥の差なんですけど、アニメ放送中なのに何だコレ。

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