お絵描き  小説  ドール
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 兄ちゃんからDVDを借りたというか、半ば押し付けられた『秒速5センチメートル』。曰く「心を折られた」(多分いい意味)そうですが、この話を別の人にしたところ、「新海は絵はいいけど話が最悪」。秒速自体がどうというより、きっと似たような趣味をしてると思ってた2人が、逆の評価をしていることの方が気になるんですけど。
 2人に共通したのは、これを悲恋と表現したことでした。そうかなぁ。これ悲恋っていうのかなぁ。もっと抗い難いものがあって初めてそう表現していいような気がするんだけど、強いて言い換えるなら単純に失恋。それも失ったというより、手放したように私には思えます。その気になれば、握り締めて手放さないこともできたはずだと。
 辛気臭い話は好きなので(というか辛気臭い話が好きなので)、好きか嫌いかで判断するなら好きな方。でも何か貴樹にイラッとするのは、単なる同属嫌悪かも。

 ついこのあいだ自覚したのですが、テレビで特番をやってるとつい観ちゃう程度に、ツタンカーメンが好きです。そのわりに得た知識をまったく蓄積しないため、似たような番組を何度観ても飽きないのでお得。
 しかし何故ツタンカーメン。そういえば昔、児相の待合室みたいなところに置いてあった、世界の不思議の本を繰り返し読んだなぁ。るろ剣1話掲載のジャンプも何度も見たっけ。…って、それだ!バミューダトライアングルとかオレゴンの渦とかほかにもいろいろ載ってたはずだけど、その中で最も見聞きする機会の多いのが、ツタンカーメンだったということでしょう。ついでに、そこの職員が目の前で煙草のポイ捨てをして以来極めて感情的な嫌煙なわけですが、無意識下であそこでのことはかなり色濃く引きずっていたのですね。驚きました。実際何度通ったのか定かじゃないけど。

 長すぎる前置きはともかく、何が言いたいかというとるろ剣特筆版の話がしたかったのです、が、もはや冷静に感想を書こうというのが無謀な対象だと気付きました。とりあえずあれだ、まさかの実写より沸点が低い剣心(笑)。

 だるいとはつまり、外を出歩いて使ったお金が1ヶ月で1916円だったということです(ネットでの買い物を足すと4366円)。中学生かよ。

 そんなわけで財布には余裕があることだし、特に観るつもりもなかったるろ剣を観にいきました。登場人物が意味不明なのでどんだけハイスピードで進めるのかと思ったら、見事なごった煮ぶり。いや、混ぜるとは思ったけど、全部一気に混ざってるとは思わなかった。どうせほとんど原形留めてないし、番神と外印は明らかにいりませんよね…。っていうか何で番神がクリスチャン。左之戦のバカらしさは好きだけど、でもバカは観柳1人で充分だと思います。そもそもどうしてあえて観柳?と考えて出した結論は、『単にガトリングガンを派手にぶっ放したかっただけ』なのですが、果たして。

 メインキャラの関係性がどうにも希薄で、結果的に剣心の沸点が低いのが私としては最大の難点。清里を斬るくだりも全体的にどうかなぁと思ってたら、隣と前の人が泣いてるのに気付いて完全に冷めました。ええー。1度目でとどめを刺せないのはおかしいでしょ。2度起き上がるってギャグでしょ。巴が取り乱すのも違う。そういうことができなかったからこそのその後の展開じゃないの?冷静に遺体確認してたのってOVAだったっけ。

 とはいえ、面白かったのは面白かったですよ。ただしテレビで宣伝してた時に「オール京都ロケです」って断言してたのだけは滋賀県人としては納得できません。あとはあれだ、わかっちゃいたけど映画館は耳に極めて優しくない。そして寒い。

『野良女』『憧憬☆カトマンズ』宮木あや子

 何かまたどうでもいい知識を溜め込んでしまった気がします…。
 世の女子は、本当にこんなぶっちゃけ話をするんですか?いやそりゃする人もいるだろうけど、少数派だよね?そうだと思いたい。友達とはせいぜい「ベランダで育ててる野菜に話しかけてると、残念な子を見る目で見られる」「甘いすき焼きは嫌だとか言うんだけど、甘くないすき焼きって何…?」とか、私は「夜中に黙ってどっか出かけてく」とけろっと語る彼女が信じられないし、彼女は「誕生日なんて同月中に思い出してくれれば別にいい」という私が偉いと言う、そんな自分たちが可愛く思えてきました。いや、ああいう関係も羨ましいけども。

 『300ページの中に3行でもぐっとくる本』を探してあれこれ読んでいるわけですが、憧憬で久々に遭遇。神様のメモ帳1巻以来だから、1年ぶりくらいか(しかもアニメではすっぱりカット。原作では要所要所で繰り返されるのに)。

「私があなたに会いに行く」
 唇を離したあと、私は言った。
「上手に鯛焼きも焼けるようになる。だからサイパンで待ってて」

 数年前に読んでたら泣いてた。鯛焼きといえば、使用頻度はともかくとして、ビタントニオ見てると欲しくなるよね。

『かたちだけの愛』平野啓一郎

 新聞連載時に、単行本になったら読もうと思ってた作品。ふりがなが付いているのを見ていなかったらしく、3行目で作中最大の衝撃を受けることに。ずっとサガラだと思ってたよ!その後もついサガラって読んじゃうので、途中で諦めました。前に読んだ『無花果日誌』も、主人公の彼氏の名前(郁=かおる)が面倒で勝手に『いく』で読んでたんですが、よく考えたら、この名前をバカ正直に君付けする人ってかなり少数派そうですね。
 私は小さい頃『子』を省略されて呼ばれることが多かったけど、ほかの名前はどうなのでしょう。ごく限られた相手以外からきっちり『子』を付けて呼び捨てにされると妙に威圧感があるので、そういう個人的な印象を踏まえると『久美子』と『久美』の使い分けは効果的なんですが…、別にそういうことじゃなさそうですね。
 …ということを終始思いながら読んでいただけであって、別にそういった点に着目すべきような話ではありません。念のため。

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