白浜といえばパンダです。全国的にはあまり知られていないようですが、パンダといえば上野動物園よりもアドベンチャーワールドです。
　混んでるのは避けたいよね、真冬なら比較的空いてたりするのかな、そして両者ともとりあえずほかの予定がないので、と2月に設定した白浜旅行。女子2人全国水族館ツアーの第2弾です（第1弾は鳥羽水族館）。そう、水族館ツアーなので水族館扱いなんですよ。でも白浜だよパンダだよ、いやあくまでも目的は水族館なんだけど、と計画中に何度も2人で何に対してというわけでもなく言い訳していたのですが、まあ、結局ぶっちゃけパンダですよね☆

　幸いあまり寒くもなく、しかし天気はどんよりしていたので、着いてみても特に混んでいる様子はありませんでした。『混雑時は入場にも時間がかかる』という情報もあったので、チケットは一応コンビニで先に買っておいたのですが、私たち以外に入場しようという人が見当たりません。いくつかある入場ゲートも1ヵ所しか開けられておらず、入場しても人の姿はまばらで拍子抜け。ということは、特に考えなくても適当に回ったら、どこでも快適に観られるんじゃない？
　…と侮り始めたあたりで雨足が強くなり始め、風も強くなり、屋根のあるところででも壁がないと濡れる。イルカショーの会場には何となく辿り着けたものの、ショーまでは時間あるし、先にあっち行ってみる～？なんて呑気に言いながら建物内での移動を試みましたが、何故か同じ場所をぐるぐるとまわってしまい、地図上の目的地に辿り着けません。園内図はそれぞれの建物の位置しか書かれておらず、建物内の移動に関してはあまりあてになりません。現場の案内看板を頼ろうにも、横殴りの雨の中、壁のない通路を通る気にはちょっとなれず、じめじめしたおなご2人はおとなしくショー会場へと戻るのでした。戻るのだけは可能。あれは罠だわー。立体的だし平面図しか持ってないしムリ…。

　イルカショーが終わった頃にはすっかり雨もやみ、移動もしやすくなりました。人が増えることはなかったので、パンダ見放題。ただし園内が広すぎて、すべてを回りきることは断念しました。初心者が1日で攻略するにはもっと綿密な計画が必要だったようです。雨はともかく、風は想定外だった…。あと1時間、閉園時間が遅かったらなー。

　その後、白良浜へ。地図読みはダメダメですが、アドベンチャーワールドの閉園時間からバスに乗ると、ちょうど日没の頃に白良浜に着ける、という計算はまともにできるので、ばっちりいいタイミングで夕陽を見ることができました。この時晴れていたのだから、日中の雨も不問にできる。

　翌日は一転快晴でした。白良浜がマジ白良浜。青い海！白い砂浜！イエー！ただし、前日よりも更に強風。夜中も風の音が強くて、台風？というくらいだったのに、強風注意報すら出ていなかったので、もしかして普通によくあるレベルなの？
　地面に簡易三脚でスマホを置き、撮影を試みるのですが風ですぐに倒れちゃって、すごく大変だったんですよ！（私じゃなくて、設置した友達が）ようやく撮れた写真をあとから見たら、足元に謎の白く細い線がたくさん写っていて、何だろうと思ったら風で飛ばされまくる砂粒でした。砂も海水も飛んでくるし、眼鏡がえらいことになりまして、ホテルに戻ってすぐさま水洗いです。海なし県民だし、たまに来る分にははしゃいでられますけど、ここで生活するとなるとなかなか大変そう。眼鏡も汚れるけど、コンタクトレンズもやばいし、裸眼は裸眼で砂入りそうだし。強風時はゴーグル…？

　帰りのバスでアドベンチャーワールドに通りかかると、前日あれほどがらんとしていた駐車場がほとんど埋まっていて、入場列も長くできていて、「昨日と同じ場所…？」みたいな感じの混雑になっていました。あれは何を観るにも競争率が高そう。天気は悪かったけど、昨日来ててよかったね！と言い合いながらの帰途だったのですが、その翌週末には新型コロナウイルス感染拡大防止のために臨時閉園、今に至るまでたしか開園できていないので、結果的にものすごいタイミングでした。もしかして今年の運を使い果たしたんじゃなかろうな、と疑っているのですが、まだ今年いっぱい残ってるんですよね…。せめて半年分くらいでお願いします。