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 父上のいとこの奥さんの退院がようやく決まりました。その間、おじちゃんもちゃんと診てもらってアルツハイマーは否定されたものの、脳の血流が部分的に悪いことはわかり、「車の運転はしちゃダメ」と医者に釘を刺されました。が、本人の耳には「近所なら大丈夫」と聞こえたようです。いやいやいや。

 2ヶ月間のうちに、おじちゃんはしょっちゅうものの行方を失念。「携帯がない!」と、携帯から電話をかけてきたりもしました。先週なくしたのは家の鍵。1人で探してもさっぱり見付からないので、私と両親とで探しに出掛けることに。しかし家に着くなり行方はあっさり発覚しました。車庫にある車がおじちゃんのじゃない。数日前、定期点検のお知らせはがきが来ているのを母上が見ており、「車は?点検に出したんですか?それなら、車の鍵と一緒にトヨタに渡しちゃったんじゃないんですか?」と聞くと「あー…。あーあー、そうや」。すぐさまトヨタに電話をかけて確認したら、やっぱりキーケースごとごっそり渡していたことが発覚。っていうか受け取る方も渡されるままバカ正直に受け取っちゃダメでしょう。車のキーだけでいいですよ、って言ってほかは返すべきでしょうが。

 父上とおじちゃんが鍵を返してもらいに行っているあいだ、私と母上は家の空気を入れ替えることにしました。窓を開けて風を通し、台所をちょっと片付けたり。散らかった食卓の上からゴミを除き、残ったものを重ねたり揃えたりしていきますと、ふと食卓中央に急須が置かれていることに気付きます。たくさんのものに埋もれて存在感ゼロだったけど、ちょこんと当たり前のように置かれている急須。おじちゃんが自分でお茶を入れるとは思えない。つまり、最後に使われたのはおばちゃんが入院する前であったはず。もしも中身が空であるならば、こんなふうに食卓に置かれているとは考えにくい。私の脳裏には、時々ネットで見かける○ヶ月放置した炊飯器が浮かびました。モザイク状態の画像しか見たことないけど。開けるか否かを逡巡し、母上はその蓋をちらりと開け、(´Д`lll)みたいな顔するので、私も中を覗き込んでみると、やっぱり(´Д`lll)みたいな顔をするしかないような有様で。「…どうしよう」「見なかったことにしよう」ということで、そっと放置することに。…したんだけどやっぱり気になるので、思わず三度見くらいしてしまいました。一面を覆う白と緑のふわふわ。急須を揺するとたぷたぷ動くので、入っていたのは液体っぽい。ちなみに、気温は連日しれっと37度くらいになる2013年の夏でした…。

 一応おばちゃんに状況は報告しましたが、おっかないので本当に放置してきました。退院は明日です!


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