光のヘアピン、あまり留め方が実用的ではないと思うのですが、その無駄な感じが光っぽさを表してる気がします。少女漫画のヒロインが、就寝時に頭をリボンだらけにするような。いや、今時そんなヒロイン、そうそういないのかもしれませんが。一方のてこのヘアバンドは、制服と同色の極めてシンプルなもの。これ、計算された対比なのかなぁ。
前回あんなに饒舌に冷静にダイビングの魅力を語っていた光が、いきなり自分は話すのが苦手だとか言い出しやがりました。何を言うかコイツ!でもまあ、何か親近感ですよ。その前のシーンのてこの『誰か誘ってくれないかな』もかなりわかるんですが、光の『変な擬音が多くなったり、オーバーアクションになったり』もわかる。言葉が出てこないわけじゃないし、適切でないわけでもないんだけど、的確に表しているとは思えない。で、ついじたばたする。私の言語野には瞬発力がないんですよ。3日くらい時間をくれたら、もっとまともに説明できるんだけど!みたいな。だから、電話が苦手なんだろうと思います。ちなみに、私にとってのホイッスルは紙と鉛筆です。らくがきしながら人と話すと、混乱が軽減する効果が。
「わたしもいるし」と、遠まわしに「一緒にいていいでしょ?」と確認するかのような光が、ものすごくいいです。何回か読んでてじわじわきました。うお、懐かしいぞこの感覚。浪漫倶楽部に月夜が入った時のことを思い出します。
背の低い桜並木。毛虫の季節がどうなるかとかは、言わないお約束ですか。桜がずらっと並んでて嬉しいのは、何だかんだで花~葉桜の頃だけだしなぁ、とか思ったんですが、それ以外はそれ以外で、楽しみを見付けるのが光流、かな。……でもやっぱり、毛虫は勘弁して。
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