『アンバランス』加藤千恵
『連れ猫』吉野万里子
『ヒトラーの試写室』松岡圭祐
『ダッハウの仕立て師』メアリー・チェンバレン
『電脳格技メガフィストガールズ』杉井光
『EVERYTHING,EVERYTHING わたしと世界のあいだに』ニコラ・ユン
出典問わず、教訓めいたことだったり単純に語感が気に入った歌詞だったり、書き留めておきたいと思った言葉を手帳に書き留めているのですが、図書館で借りた小説すばるを開いて私は固まりました。どこを書き留めていいかわかんない。できれば全編。もしくは行間。無理!
…まあ、強いていうなら不可分カノンの冒頭かな。ちなみに手帳には、神メモの彩夏の台詞が書き留めてあります。
ついこのあいだ自覚したのですが、テレビで特番をやってるとつい観ちゃう程度に、ツタンカーメンが好きです。そのわりに得た知識をまったく蓄積しないため、似たような番組を何度観ても飽きないのでお得。
しかし何故ツタンカーメン。そういえば昔、児相の待合室みたいなところに置いてあった、世界の不思議の本を繰り返し読んだなぁ。るろ剣1話掲載のジャンプも何度も見たっけ。…って、それだ!バミューダトライアングルとかオレゴンの渦とかほかにもいろいろ載ってたはずだけど、その中で最も見聞きする機会の多いのが、ツタンカーメンだったということでしょう。ついでに、そこの職員が目の前で煙草のポイ捨てをして以来極めて感情的な嫌煙なわけですが、無意識下であそこでのことはかなり色濃く引きずっていたのですね。驚きました。実際何度通ったのか定かじゃないけど。
長すぎる前置きはともかく、何が言いたいかというとるろ剣特筆版の話がしたかったのです、が、もはや冷静に感想を書こうというのが無謀な対象だと気付きました。とりあえずあれだ、まさかの実写より沸点が低い剣心(笑)。
『野良女』『憧憬☆カトマンズ』宮木あや子
何かまたどうでもいい知識を溜め込んでしまった気がします…。
世の女子は、本当にこんなぶっちゃけ話をするんですか?いやそりゃする人もいるだろうけど、少数派だよね?そうだと思いたい。友達とはせいぜい「ベランダで育ててる野菜に話しかけてると、残念な子を見る目で見られる」「甘いすき焼きは嫌だとか言うんだけど、甘くないすき焼きって何…?」とか、私は「夜中に黙ってどっか出かけてく」とけろっと語る彼女が信じられないし、彼女は「誕生日なんて同月中に思い出してくれれば別にいい」という私が偉いと言う、そんな自分たちが可愛く思えてきました。いや、ああいう関係も羨ましいけども。
『300ページの中に3行でもぐっとくる本』を探してあれこれ読んでいるわけですが、憧憬で久々に遭遇。神様のメモ帳1巻以来だから、1年ぶりくらいか(しかもアニメではすっぱりカット。原作では要所要所で繰り返されるのに)。
「私があなたに会いに行く」
唇を離したあと、私は言った。
「上手に鯛焼きも焼けるようになる。だからサイパンで待ってて」
数年前に読んでたら泣いてた。鯛焼きといえば、使用頻度はともかくとして、ビタントニオ見てると欲しくなるよね。
『かたちだけの愛』平野啓一郎
新聞連載時に、単行本になったら読もうと思ってた作品。ふりがなが付いているのを見ていなかったらしく、3行目で作中最大の衝撃を受けることに。ずっとサガラだと思ってたよ!その後もついサガラって読んじゃうので、途中で諦めました。前に読んだ『無花果日誌』も、主人公の彼氏の名前(郁=かおる)が面倒で勝手に『いく』で読んでたんですが、よく考えたら、この名前をバカ正直に君付けする人ってかなり少数派そうですね。
私は小さい頃『子』を省略されて呼ばれることが多かったけど、ほかの名前はどうなのでしょう。ごく限られた相手以外からきっちり『子』を付けて呼び捨てにされると妙に威圧感があるので、そういう個人的な印象を踏まえると『久美子』と『久美』の使い分けは効果的なんですが…、別にそういうことじゃなさそうですね。
…ということを終始思いながら読んでいただけであって、別にそういった点に着目すべきような話ではありません。念のため。